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たまには、痛い目にあうことも必要

  1. 吃音の体験談
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 「失敗したいですか?」

 こんな質問をされて「はい!」と答えるド変態は少ないと思います。おそらく僕のようなごく一般的な人であれば、失敗せずに理想的な人生を歩みたいと考えますよね。

 でも、たまには失敗をすることも悪くないと感じることもあるので、共有をします。

失敗をしないと、強く実感しない時もある

 どんなことも上手くいってる時より、上手くいっていない時の方が「何が違うのかな~」「どうしよう、どうしよう」と、深く考えます。

 吃音においても「明日、みんなの前で発表がある!」という時に、危機感があるとたくさん練習したり、準備をしっかりします。

 逆に「なんとかなるでしょ!」と甘くみて何も練習をしないと、本番で頭が真っ白になったりすることもあります。

 他にも「した方がいいとわかっているけど、なかなかできない」ということもあります。

 吃音であれば「深呼吸をすると、緊張がおちつく。」って話は聞いたことがあると思います。

 では、どのくらいの人が普段から意識して、習慣化しているのでしょうか?…多分、吃音で悩んでいる人の中でも1割以下だと思います。

 「わかっている。」「知ってる。」と「できる。」「している。」の間には大きな違いがあります。

 他にも、「吃音があって、仕事ができるか不安」も対策をした方がいいけど、なかなか実践できないことになると思います。

 学生にとって「社会人になる!」「仕事をする!」っていうのは、いつかくる未来だけど、今すぐではない。という感覚があります。

 だから、「ちゃんと働けるかな…」「電話をする仕事とかあったらどうしよう…」と不安を抱えてても、今すぐに対策をとるのではなく先送りにします。

 僕も、先送りにしていました。その結果、就活は頑張ったけど、面接になると全滅でした…。高校生の時から、吃音があるけど働けるかな…という不安はありました。

 でも、その時には痛い目をみてなかったので、結果的に対策をとれなかった経験があります。

失敗した時は、チャレンジするチャンスだと理解する

 さっきの深呼吸の話をすると「深呼吸を習慣化した方がいいよな…」と考えてても、なんとなく詰まりながらも発表ができたり、ドキドキしながらもなんとかこなすことができたとします。

 つまり、大成功ではないけど、失敗ではない。こんな状態の時に「もっと頑張るぞ!」とはなかなかなりません。どちらかといえば「まぁ、これでいいじゃない?」って現状に満足しがちになると思います。

 もし、それが点数でいうと、60点の微妙な実力であっても…。

 でも、そんな中、誰かにめちゃくちゃ迷惑をかけたり、大きな失敗をして落ちこんだらどうでしょう。自分が約束を守らなかったせいで、友だちがケガをしてしまったとか。

 きっと、大反省するはずですよね。

 普段から「約束を守るって大事!でも、なかなかできないんだよな…」と思っているなら、きっとこれをきっかけに約束に対する意識が180度変わるでしょう。

 そして、ついつい自分に甘くなってしまいそうな時も、この経験が頭によぎって、自分を戒めることになります。

 つまり、痛い経験、失敗した経験はできればしたくないものだけど、もし、失敗してしまったら「自分を変えないといけない」というサインだということを認識する必要があります。

小さなチャレンジで失敗を繰り返すのが理想

 失敗をした時が一番自分を変えるチャンスだということが認識できれば、大きな失敗をする前の小さな失敗に気づいた時に、意識して自分を変えてみてはどうでしょうか。

 あまりに大きな失敗は、最悪の場合、立ち直れなくなることもあるので…

 理想をいえば、小さなチャレンジをして、小さく失敗をする。その繰り返しで自分を変えいくことができれば一番いいですね。

 失敗を「自分を変えるチャンス」と認識しながらも、失敗に慣れることで躊躇なく変化をすることができます。

 もし、「最近、こんな小さな失敗があったなぁ」と思い当たる経験がある人は、何かを変えるきっかけかもしれませんね。そして、それが将来の大きな失敗を防ぐことになるかもしれません。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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