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吃音での障害者手帳の取得方法や診断書のもらい方を紹介

  1. 吃音での障害者手帳
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この記事は、吃音で障害者手帳を取得する方法や診断書のもらい方について詳しく紹介します。まず、障害者手帳とは何か、身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳の種類について解説します。

次に、吃音で障害者手帳を取得するための条件や手続きについて詳しく説明します。さらに、吃音で障害者手帳を取得するメリットや注意点についても紹介します。この記事を読むことで、吃音で障害者手帳を取得するために必要な情報を得ることができます。

はじめに

吃音と障害者手帳の関連性

障害者手帳とは、身体的な障害や精神的な障害がある人に対して交付される手帳で、様々な福祉サービスや支援策を受けることができます。障害者手帳には、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳などがあります。

吃音で障害者手帳を取得するメリットとしては、以下のようなものがあります。

障害者手帳を取得するメリット

・所得税や住民税の減税
・公共交通機関の割引サービス
・公共施設の優待
・障害者枠での雇用
・医療費の助成
・通院費用の助成
・言語療法や音声言語療法などの治療費用の助成

一方で、吃音で障害者手帳を取得するデメリットとしては、以下のようなものがあります。

障害者手帳を取得するデメリット

・障害者枠での雇用では給与が低くなる可能性がある
・障害者として見られたくないという気持ちがある場合には心理的な負担がかかる
・障害者手帳を取得するためには時間や費用がかかる
・障害者手帳を取得することで自分自身を否定してしまう可能性がある

吃音と障害者手帳の種類

吃音は、話す際に言葉が滑らかに出ない状態で、発話の途切れや繰り返しなどが起こります。吃音は、身体的な要因や精神的な要因によって引き起こされる場合があります。吃音は、日常生活や社会生活に影響を及ぼす可能性があり、障害者手帳を取得することで様々な支援を受けることができます。障害者手帳には、身体障害者手帳と精神障害者精神福祉手帳の2種類があります。

身体障害者手帳

身体障害者手帳は、身体に障害がある人に発行される手帳で、聴覚障害や言語障害などの「感覚器系の障害」に該当する場合に取得できます。身体障害者手帳を持つと、医療費の助成や税金の減免、交通機関の割引などの福祉サービスを受けることができます。

精神障害者精神福祉手帳

精神障害者精神福祉手帳は、精神に障害がある人に発行される手帳で、うつ病や統合失調症などの「精神疾患」に該当する場合に取得できます。精神障害者精神福祉手帳を持つと、就労支援や生活支援、相談支援などの福祉サービスを受けることができます。

吃音が関連する障害のカテゴリ

吃音は、身体的な要因や精神的な要因によって引き起こされる場合がありますが、一概にどちらのカテゴリに分類されるかは明確ではありません。吃音は、感覚器系の障害として身体障害者手帳を取得することもできますし、精神疾患として精神障害者精神福祉手帳を取得することもできます。

しかし、どちらの手帳を取得するかは、個々の状況や診断によって異なります。そのため、吃音で障害者手帳を取得する場合は、医師や専門家と相談して適切な判断をする必要があります。

吃音で障害者手帳を取得する対象と条件

吃音で障害者手帳を取得するためには、一定の対象と条件を満たす必要があります。対象と条件は、身体障害者手帳と精神障害者精神福祉手帳では異なります。

吃音で障害者手帳を取得する方法について、以下の項目に沿って説明します。

対象:吃音の程度

吃音の程度は、発話時の吃りや繰り返し、無音や無言などの発話障害の頻度や持続時間、発話に対する恐怖や回避などの心理的影響などによって判断されます。一般的には、日常生活や社会生活に支障をきたすほどの重度の吃音が対象となります。

診断:耳鼻咽喉科・精神科での診断

吃音で障害者手帳を取得するには、耳鼻咽喉科と精神科の両方で診断を受ける必要があります。耳鼻咽喉科では、吃音の原因や症状、治療法などを調べます。精神科では、吃音に伴う心理的な問題や障害の程度、社会的な適応力などを評価します。両方の診断書が必要です。

発達障害との関連性

吃音は、発達障害と関連する場合があります。例えば、自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠如多動性障害(ADHD)などの発達障害を持つ人は、吃音を発症する可能性が高いと言われています。

また、発達障害と吃音が同時にある場合は、吃音の治療効果が低くなることもあります。そのため、発達障害と吃音が関連するかどうかを調べることも重要です。

その他の条件

吃音で障害者手帳を取得するには、その他にもいくつかの条件があります。例えば、以下のような場合です。

  • 吃音が生まれつきまたは幼少期からある場合
  • 吃音が事故や病気などによって後天的に生じた場合
  • 吃音が治療によって改善されない場合
  • 吃音が社会生活や職業生活に大きな影響を与える場合

吃音で障害者手帳を取得する際の等級

吃音で障害者手帳を取得する場合、身体障害者手帳と精神障害者精神福祉手帳のいずれかを申請することができます。それぞれの等級と基準について説明します。

身体障害者手帳の等級と基準

身体障害者手帳は、身体に障害がある人に交付される手帳で、1級から6級までの6段階の等級があります。等級は、障害の部位や機能の喪失度によって決まります。例えば、両目の視力が0.1以下である場合は1級、両足の膝関節以上を欠損している場合は2級、両手の指を3本以上欠損している場合は3級となります。詳しい基準は、身体障害者福祉法施行規則第2条から第8条までに定められています。

精神障害者精神福祉手帳の等級と基準

精神障害者精神福祉手帳は、精神に障害がある人に交付される手帳で、1級から3級までの3段階の等級があります。等級は、日常生活や社会生活における自立度や支援の必要性によって決まります

例えば、日常生活や社会生活においてほとんど自立できない場合は1級、一部自立できるが支援が必要な場合は2級、自立できるが一定の配慮が必要な場合は3級となります。詳しい基準は、精神保健福祉法施行規則第7条から第9条までに定められています。

吃音における一般的な等級

吃音とは、発話の途中で声や音が止まったり、繰り返したりすることで、流暢さや自然さが損なわれる現象です。

吃音は、身体障害者手帳の交付対象となる障害の一つですが、その重症度は人によって異なります。吃音の等級を判定するには、専門家の診断が必要ですが、一般的には以下のような基準が用いられます。

  • 1級:ほとんど話せないか、話すことが非常に困難であり、日常生活や社会生活に重大な影響がある場合
  • 2級:話すことが難しく、日常生活や社会生活に大きな困難がある場合
  • 3級:話すことに努力やストレスを感じ、日常生活や社会生活に支障がある場合
  • 4級:話すことに不安や抵抗感を抱き、日常生活や社会生活に不利益がある場合
  • 5・6級:話すことに特別な問題はないが、時々吃音の症状が現れる場合

等級の決定要因

吃音で障害者手帳を取得する場合、等級はどのように決められるのでしょうか。一般的には、吃音の程度や頻度、発話時の苦痛感や不安感、日常生活や社会生活に及ぼす影響などが考慮されます。

しかし、これらの要因は個人差が大きく、客観的に測定することが難しいため、医師の判断によって異なる場合があります。そのため、障害者手帳の等級は吃音者にとって重要な指標ではありますが、必ずしも自分の吃音の状態を正確に反映しているとは限りません。

障害者手帳取得の手続き方法

吃音で障害者手帳を取得するためには、以下の手続きが必要です。

手続きの流れ

まず、吃音を診断してもらうために、耳鼻咽喉科や精神科などの医療機関を受診します。医師から吃音の診断書をもらい、障害者手帳の申請書に貼り付けます。

次に、住民票や身分証明書などの必要書類を揃えて、自分が住んでいる市区町村の役所に持って行きます。役所で申請書を提出したら、審査が行われます。

審査には数週間から数ヶ月かかる場合があります。審査が終わったら、障害者手帳が発行されて郵送されてきます。

必要書類

障害者手帳を取得するためには、以下の書類が必要です。

  • 障害者手帳申請書(市区町村から入手できます)
  • 診断書(医療機関から入手できます)
  • 住民票(市区町村から入手できます)
  • 身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
  • 写真(3cm×4cm、6ヶ月以内に撮影したもの)

申請先

障害者手帳を申請する先は、自分が住んでいる市区町村の役所です。役所の窓口で障害者福祉課や障害者支援課などを探してください。役所の営業時間や場所はインターネットで調べることができます。

手続きの注意点

障害者手帳を取得するためには、以下の点に注意してください。

・診断書は有効期限があります。受診した日から3ヶ月以内に申請書に貼り付けて提出しなければなりません。
・診断書は原本でなければなりません。コピーでは受け付けられません。

まとめ

吃音で障害者手帳を取得する時の対象・条件・等級

吃音は、言語障害の一種として障害者手帳の対象になります。しかし、吃音の程度や状況によっては、障害者手帳を取得できない場合もあります。障害者手帳を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 吃音が常にあるか、または頻繁に発生すること
  • 吃音が日常生活や社会生活に支障をきたすこと
  • 吃音が医師の診断によって確認されること

障害者手帳の等級は、吃音の重度や影響度によって決まります。一般的には、以下のような基準が用いられます。

  • 1級:ほとんど話せないか、話すことが困難な程度の吃音
  • 2級:話すことが可能だが、大きく支障をきたす程度の吃音
  • 3級:話すことに若干の支障がある程度の吃音

障害者手帳取得の手続き方法

障害者手帳を取得するためには、まず吃音の診断書を医師からもらう必要があります。診断書には、吃音の原因や症状、治療歴などが記載されます。診断書は有効期限があるので、注意してください。

次に、住所地の市区町村役場に障害者手帳申請書を提出します。申請書には、本人の氏名や住所、連絡先などの基本情報と、吃音の状況や影響度などを記入します。申請書には診断書を添付します。

市区町村役場では、申請内容を審査し、障害者手帳の交付可否や等級を決定します。審査期間は約1ヶ月から2ヶ月程度です。審査結果が出たら、通知されます。交付された場合は、障害者手帳を受け取ります。

個々の状況に応じた選択の重要性

障害者手帳を取得することで、様々な福祉サービスや優遇措置を受けることができます。例えば、税金や医療費の減免、公共交通機関や施設の割引、就労支援や教育支援などです。これらのサービスや措置は、吃音による不利益や困難を軽減することができます。

しかし、障害者手帳を取得することにもデメリットがあります。例えば、自分の吃音を公的に認めることで、自己肯定感や自信が低下する可能性があります。また、障害者手帳を持っていることが周囲に知られると、差別や偏見に遭う恐れがあります。さらに、障害者手帳を取得するためには、医師の診断や評価が必要であり、それがストレスや負担になる場合もあります。

したがって、障害者手帳を取得するかどうかは、個人の判断によります。吃音の程度や影響、生活環境や目標など、自分の状況に応じてメリットとデメリットを比較検討する必要があります。障害者手帳を取得することは、吃音を克服するための唯一の方法ではありません。吃音に対してどのように向き合うかは、自分自身で決めることができます。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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