40代からの障害者雇用での転職活動成功の秘話【転職成功ストーリー③】 - HAPPY FOX

40代からの障害者雇用での転職活動成功の秘話【転職成功ストーリー③】

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2022年の12月に日本吃音協会にご相談いただいたK.D.様。2023年1月に障害者手帳の取得を決意し、1月に病院にお問い合わせ。6月の中旬に日本吃音協会経由で障害者雇用に特化した人材紹介会社を紹介させていただき、8月には上場企業に内定。転職が難しくなるご年齢での障害者手帳の取得と転職成功の秘話とは….

■ K.D.様
■ 40代後半
■ 前職 : 印刷会社でのDTPオペレーター兼グラフックデザイナー
■ 内定先企業 : 上場企業(DTPオペレーター職)
■ 給与 : 残業の仕方によっては前職よりも給与UP

※ DTPオペレーター : デザイナーが作成した原案を元に印刷物を完成させるためパソコン上でデータを過去・編集・修正をするお仕事です。

K.D.様インタビュー風景 【インタビュワー : きただ】

障害者手帳を取得しようと思ったきっかけ

障害者手帳を取得しようと思ったきっかけについて教えてください。

前職の職場で、上司への報告や連絡をする際に吃音の症状が出てしまい叱責されていました。吃音で辛い思いをしていたある週末、ネットサーフィンをしていて、「吃音 就職」などの検索キーワードで色々と検索していたら日本吃音協会が障害者手帳の取得支援や人材紹介の会社を紹介しているのを知りました。吃音で障害者手帳を取得し、吃音への合理的配慮をもらいながら働きやすい環境で働く働き方もあるのかと思ったのが今でも印象に残っています。その後、日本吃音協会の会員になり、K.Y.さん(当協会スタッフ)に仕事で辛い思いをしていることを相談したら、「手帳を取得しませんか?」とご提案いただいたのが、障害者帳を取得しようと思ったきっかけです。

障害者手帳を取得するにあたって不安だったこと・大変だったこと

障害者手帳を取得するとなると、さまざまな葛藤や不安が出てきたと思いますが、何か葛藤されたり不安に感じられたことはありますか?また、実際に障害者手帳を取得する際に大変だったことはありますか?

不安だったことは…..これまで吃音の症状はあったけど健常者として生きてきました。障害者手帳を取得して手帳を提示して働くことでは自分を障害者として受け入れることでもあります。障害者として働くこで周りからどうみられるのか…周りからの目線が気になったというのが正直なところです。ただ、そこまで手帳を取得するにあたっての不安はありませんでした。

大変だったことは実際に医師の診断を受けて手帳の診断書をもらって、行政に手帳の取得を申請してから取得までの期間が長かったことです。行政に手帳の申請をしている間にK.Y.さん(当協会スタッフ)から日本吃音協会が提携している人材紹介会社をご紹介いただき、転職活動をスタートさせました。

※ 精神障害者保健福祉手帳の取得は6~8ヶ月以上取得に要するとされています。

■ 日本吃音協会の人材紹介会社への紹介支援とは?

吃音の当事者が吃音症に対して理解のある企業で働けるようになることを目的とした就職・転職支援プロジェクト。

日本吃音協会が求職希望の方を提携している障害者雇用の職業斡旋を専門としている人材紹介会社に紹介し、日本吃音協会と人材紹介会社の2チームで転職者をサポートする支援体制。

■ 障害者手帳をお持ちの転職者の方
最短1ヶ月で内定が可能。内定後に日本吃音協会の就労定着支援を受けることができます。

■ 障害者手帳を持っていないが、障害者手帳を取得し、障害者枠での転職を希望する転職者の方。
障害者手帳の取得支援から人材紹介会社への紹介。そして、内定後に日本吃音協会の就労定着支援を受けることができます。

▼ 詳細
https://2y2g3.hp.peraichi.com/?_ga=2.81162526.827471063.1665971280-822940353.1656388629

日本吃音協会や日本吃音協会が提携している人材紹介会社を使う魅力とは

日本吃音協会の支援や人材紹介会社に登録しての転職活動で良かったことはありますか?

二つあります。自分が希望する求人先をご提案いただけたことや、表に出ていない求人案件を紹介いただいたため、選考倍率が高くない会社に応募することができました。また、今回日本吃音協会経由でご紹介いただいた、人材紹介会社のご担当者様がとても良い方でした。非常に良くしていただきました。6月の中旬から転職活動を始めて、8月の上旬に内定が決まり、実質2ヶ月で内定が決まったことは非常にスムーズだったなと感じています。

転職活動で苦労したことや大変だったこと

 障害者雇用枠でのご転職の際に苦労したことや大変だったことについて教えてください。

苦労したというよりも…大変だったことは現職だった会社を休んで面接に行かなければいけなかったことです。現職だった会社の休みの日にちと面接を受けさせてもらう会社からの面接指定日を調整するのが大変でした。

人材紹介会社からどのくらい求人を紹介していただけましたか?またどのような軸で企業を選びましたか?

合計20社ほど紹介してもらえました。前職がDTPデザイナーだったため、前職やっていたことに近い仕事か、事務職を探しました。最終的にはDTPデザイナーとして働ける上場企業に内定が決まりました。

未経験転職ではなく、同業種転職にご成功されたということですね。

企業との面接について

実際の面接はどうでしたか?

面接の時に、どういう配慮をして欲しいか聞かれたため、電話対応はしたくないことと、朝礼や人の前に立って話す業務を極力避けたい旨を伝えました。そしたら、人事担当者に「わかりました」と回答いただけたので、満足しています。

最後に

障害者手帳の取得や障害者雇用で働くかで迷われている方に何かメッセージをお願いします。

吃音で辛いと感じられるなら、まずは日本吃音協会などの団体に相談されてください。会員にならなくても話を聞いてもらうだけで、とても前向きに慣れます。

K.D.さまありがとうございました。

今回、障害者手帳の取得支援や人材紹介会社紹介の支援をワンストップでさせてていただいたK.D.様。転職が難しくなるご年齢で、見事上場企業にご内定されました。K.D.様の今後のご活躍をお祈りしております。

北田

吃音歴16年。トルコ、ポーランドでの研究留学を経て、英語塾・進学塾を地元で創業。塾経営と家庭教師の派遣業や複数のプロジェクトに参画する傍ら、NPO法人日本吃音協会(SCW)でも活動中。

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