緊張した時だけ吃音がでる理由と緊張を抑える対策を紹介! - HAPPY FOX

緊張した時だけ吃音がでる理由と緊張を抑える対策を紹介!

  1. 吃音症の知識
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この記事では、吃音が緊張によって引き起こされるメカニズムや、緊張を抑えるための対策について解説します。

緊張は、自律神経のバランスが崩れることで、呼吸や発声、発音などの調節機能が乱れ、吃音を引き起こす可能性が高まります。しかし、緊張は必ずしも悪いことではありません。程よい緊張は、集中力や気力を高めて、パフォーマンスを向上させる効果があります。

本記事では、深呼吸法やメンタルトレーニング、睡眠と運動、前向きな思考など、緊張を抑えるための具体的な方法を紹介し、吃音の改善に向けた取り組みについても触れます。

吃音と緊張の関係

吃音とは、話す際に言葉が途切れたり、繰り返したり、引っかかったりする現象です。

吃音にはさまざまな原因がありますが、その中でも緊張は大きな要因の一つです。

緊張すると、呼吸や発声、発音などの調節機能が乱れてしまい、吃音を引き起こす可能性が高まります。では、なぜ緊張すると吃音がでるのでしょうか?

そして、どうすれば緊張を抑えることができるのでしょうか?この記事では、吃音と緊張の関係について解説し、緊張を抑える対策を紹介します。

1-1. 緊張が吃音を引き起こすメカニズム

話すという行為は、脳からの指令によって呼吸器や発声器、発音器などの筋肉が協調して動くことで成り立っています。

しかし、緊張すると、自律神経のバランスが崩れて交感神経が優位になります。すると、血圧や心拍数が上昇し、筋肉が緊張しやすくなります。

この状態では、話すために必要な筋肉の動きがスムーズに行われず、声が出にくくなったり、言葉が詰まったりすることがあります。これが吃音の原因の一つです。

1-2. 程よい緊張と過度な緊張の違い

吃音は、話す際に発声や発音が滑らかに行われない状態のことです。

吃音にはさまざまな原因がありますが、その中でも緊張が大きな要因の一つです。緊張した時だけ吃音がでる人は、普段は問題なく話せるのに、人前で話すときや試験や面接などのプレッシャーのかかる場面で、声が出なくなったり、言葉が詰まったりすることがあります。

これは、緊張によって自律神経や筋肉が過敏に反応し、声帯や舌などの発声器官の動きが乱れるためです。

しかし、緊張は必ずしも悪いことではありません。程よい緊張は、集中力や気力を高めて、パフォーマンスを向上させる効果があります。例えば、スポーツ選手や芸能人は、試合や舞台に出る前に緊張することで、ベストな状態になることがあります。

このような緊張は、自分の能力に自信があったり、目標に向かって意欲的だったりする場合に起こりやすいです。

一方、過度な緊張は、不安や恐怖を感じて、自分の能力を過小評価したり、失敗を想像したりする場合に起こりやすいです。過度な緊張は、心拍数や血圧が上昇し、呼吸が浅くなったり、手足が冷えたりするなどの身体的な影響だけでなく、思考や判断力が低下し、記憶力や表現力が落ちるなどの精神的な影響も及ぼします。これらの影響は、吃音を引き起こす原因となります。

つまり、吃音は程よい緊張と過度な緊張の違いによって起こる可能性があります。

緊張が吃音に与える影響

2-1. タイミング障害と偏桃体の役割

緊張すると、脳の中にある偏桃体という部分が活性化します。

偏桃体は、危険や恐怖を感じた時に身体を警戒させる役割を持っています。偏桃体が活性化すると、血圧や心拍数が上昇し、筋肉が緊張し、呼吸が浅くなります。

これらの反応は、発声器官の動きにも影響を与えます。発声器官の動きが乱れると、脳からの指令と合わなくなり、タイミング障害が起こりやすくなります。

2-2. 緊張時の発表や恐怖と吃音の悪循環

緊張する場面でよくあるのが、発表やスピーチです。発

表やスピーチでは、自分の話す内容や聞き手の反応に気を配らなければなりません。これは、脳に負担をかけることになります。脳に負担がかかると、話す速度やリズムが乱れたり、言いたいことを忘れたりすることがあります。

これらの現象は、吃音を引き起こす可能性があります。また、吃音をしたことでさらに緊張したり、恐怖心を抱いたりすることもあります。これは、吃音と緊張の悪循環を生み出します。

緊張を抑える対策

緊張は吃音に悪影響を及ぼすことがわかりました。では、どうすれば緊張を抑えることができるでしょうか?

ここでは、緊張を抑える対策として、深呼吸法、メンタルトレーニング、睡眠と運動、前向きな思考について紹介します。

3-1. 深呼吸法でリラックス効果を得る

深呼吸法は、呼吸をゆっくりと深くすることでリラックス効果を得る方法です。深呼吸法は、以下のように行います。

  • 鼻からゆっくりと息を吸い込みます。
  • 腹式呼吸になるように、お腹を膨らませます。
  • 口からゆっくりと息を吐き出します。
  • 吐き出す時には、肩や首の力を抜いて、全身をほぐします。
  • この動作を数回繰り返します。

深呼吸法は、緊張した時に自律神経のバランスが乱れるのを防ぎ、心拍数や血圧を下げる効果があります。また、酸素の供給量が増えることで、脳や筋肉にも良い影響があります。

深呼吸法は、どこでも簡単にできるので、緊張する前や緊張している最中に試してみましょう。

3-2. メンタルトレーニングで自己コントロール力を向上させる

メンタルトレーニングとは、心の状態を自分で調整する技術のことです。

メンタルトレーニングには、呼吸法やリラクゼーション法などがあります。これらの方法を使って、緊張した時に自分の心と体を落ち着かせることができます。

メンタルトレーニングは、日頃から練習することで効果が高まります。また、メンタルトレーニングは、自信やポジティブな気持ちを持つことにも役立ちます。

3-3. 睡眠と運動でストレスを緩和する

睡眠と運動は、ストレスを緩和する効果があります。睡眠は、心身の回復に必要な時間です。

睡眠不足は、ストレスや緊張を増やす原因になります。適度な運動は、ストレスホルモンを減らし、気分をリフレッシュさせる効果があります。

運動は、有酸素運動やストレッチなど、自分に合ったものを選びましょう。睡眠と運動は、吃音だけでなく、健康全般にも良い影響を与えます。

3-4. 前向きな思考で緊張を軽減する

前向きな思考とは、物事を肯定的に捉える考え方のことです。前向きな思考は、緊張や不安を軽減する効果があります。前向きな思考を持つためには、以下のような方法があります。

  • 自分の長所や成功体験を思い出す
  • 吃音に対する自己受容や自己肯定感を高める
  • 吃音以外の自分の価値や魅力に目を向ける
  • 吃音に対する他人の評価や反応に左右されない
  • 吃音に対しても前向きに向き合う

吃音の改善に向けた取り組み

吃音とは、話す際に言葉が滑らかに出ない状態のことで、発話の途中で音や音節の繰り返しや停止が起こる現象です。

吃音は、遺伝的要因や発達的要因、心理的要因などが複合的に関係しており、一概に原因や治療法が決まっているわけではありません。

しかし、吃音には緊張が大きく影響していることが多く、緊張を緩和することで吃音の改善につながる可能性があります。

4-1. 吃音療法と緊張緩和法の併用

吃音療法とは、吃音者自身が発話の仕方や呼吸法を工夫することで、吃音を減らすことを目的とした訓練です。例えば、ゆっくり話す、言葉を区切る、息を整えるなどの方法があります。

吃音療法は、専門家の指導のもとで行うことが望ましいですが、自宅でも実践できます。しかし、吃音療法だけでは十分な効果が得られない場合もあります。

その場合は、緊張緩和法と併用することで、より効果的な改善が期待できます。緊張緩和法とは、筋肉や呼吸をリラックスさせることで、心身の緊張を解消する方法です。

例えば、深呼吸法や筋弛緩法などがあります。これらの方法は、発話前や発話中に行うことで、吃音を引き起こす緊張を抑えることができます。

4-2. 家庭でのサポートと緊張緩和の環境づくり

吃音は、話すことに対する不安や恐怖が強くなると、さらに悪化することがあります。そのため、吃音を持つ人は、緊張した時だけ吃音が出ることが多いです。緊張は、吃音の原因ではありませんが、吃音のトリガーになることがあります。

では、どうすれば緊張を抑えることができるのでしょうか?一つの方法は、家庭でのサポートと緊張緩和の環境づくりです。家庭は、吃音を持つ人にとって、最も安心できる場所です。家族は、吃音を持つ人の話をじっくり聞いてあげたり、話すことに対するプレッシャーをかけなかったり、話すことに対する自信を育てたりすることができます。

また、家庭での緊張緩和の環境づくりとしては、リラックスできる音楽や香りを用意したり、呼吸法やストレッチなどのリラクゼーション法を実践したりすることが有効です。

家庭でのサポートと緊張緩和の環境づくりは、吃音の改善に向けた取り組みの一つです。吃音を持つ人は、家族や友人などの理解と協力を得て、自分らしく話せるように努力しましょう。

4-3. コミュニケーション能力向上の取り組み

コミュニケーション能力とは、相手の気持ちや考えを理解し、自分の気持ちや考えを伝える能力のことです。コミュニケーション能力は、吃音の改善にも重要な要素です。コミュニケーション能力が高まると、以下のようなメリットがあります。

  • 相手への関心や共感が増し、話す内容や方法が自然に調整される。
  • 相手からのフィードバックや反応が受け入れやすくなり、話すモチベーションが高まる。
  • 自分の話す目的や意図が明確になり、話す内容や構成が簡潔になる。
  • 自信や自己肯定感が高まり、緊張や不安が軽減される。

コミュニケーション能力を向上させるには、以下のような取り組みが有効です。

  • 聞き上手になる。相手の話に耳を傾け、質問や感想を返すことで、相手との関係を深めるとともに、自分の話す機会を増やすことができます。
  • 話し上手になる。自分の話す内容や目的を明確にし、相手に合わせた言葉遣いや話し方を心がけることで、相手に伝わりやすく、興味を持ってもらえるようになります。
  • フィードバックを求める。相手からの反応や評価を聞くことで、自分の話し方の長所や改善点を知ることができます。また、自分からも相手にフィードバックを与えることで、相互理解や信頼関係を築くことができます。
  • 練習する。日常生活の中で、さまざまな人と話す機会を増やすことで、コミュニケーション能力を鍛えることができます。また、ロールプレイや模擬面接などの練習方法も有効です。

まとめ:緊張と吃音の理解と対策

緊張した時だけ吃音がでる人は、自分の話し方に自信がないことが原因かもしれません。緊張すると、声帯や舌などの発声器官が硬くなり、滑らかに発音できなくなることがあります。

また、緊張すると呼吸も乱れやすくなり、息切れや息詰まりを感じることもあります。これらのことが、吃音を引き起こす要因になっている可能性があります。

緊張を抑える対策としては、以下のことが有効です。

5-1. 緊張が吃音に与える影響の理解

まずは、自分の吃音の原因や状況を客観的に分析することが大切です。どんな場面で緊張するのか、どんな言葉や音節でつまずくのか、自分の発声や呼吸にどんな問題があるのかなどを把握することで、自分に合った対策を立てることができます。

また、緊張は誰でも感じる普通の感情であることを認めて、自分を責めたり恥じたりしないことも重要です。

5-2. 緊張を抑える対策の実践

次に、緊張を抑えるためには、事前の準備や練習が必要です。話す内容や順序をしっかり整理しておくことで、話す際に迷ったり忘れたりするリスクを減らすことができます。

また、話す前に深呼吸やストレッチなどでリラックスすることも効果的です。さらに、話す際にはゆっくりと明瞭に発音することを心がけてください。早口になったり小声になったりすると、吃音が悪化する可能性があります。

5-3. 吃音改善に向けた継続的な取り組み

最後に、吃音改善には長期的な取り組みが必要です。一度に完全に治すことは難しいかもしれませんが、少しずつでも改善していくことは可能です。

そのためには、日常的に発声や呼吸のトレーニングを行うことがおすすめです。例えば、鏡の前で自分の口元や舌の動きを見ながら発音する練習や、腹式呼吸を意識しながら読み上げる練習などが有効です。

また、吃音に関する悩みや不安を抱え込まないでください。吃音は病気ではなく、話し方の特徴の一つです。自分を責めたり、人と話すことを避けたりするのではなく、自分のペースで話すことを心がけましょう。

もし、吃音について相談したいことがあれば、専門家や信頼できる人に気軽に話してみてください。吃音は一人で抱える問題ではありません。周りのサポートを受けながら、自信を持って話せるようになることを目指しましょう。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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