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吃音を「不幸」と考えてしまう人に

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 今日は「不幸にならない考え方」について話していきます。吃音があると、自分は不幸って思う人も多いと思います。

 上手く話せた方がよかったと思うことはあるけど、だから人生が不幸だ。というのは違います。

 吃音があっても、幸せな人生を歩んでいる人をたくさんいます。その人達に共通した不幸にならないための考え方を紹介するので参考にしてみてください。

【不幸にならない考え方1】人と比べない

 まず、1つ目は「人と比べない」です。

 吃音は人口の1%の割合でいると言われています。でも、今まで生きてきて「この人、吃音だ」って思った経験のある人はそんなに多くないと思います。

 割合としては、100人に1人の割合なので、同じ学年で100人の生徒がいたら、小学校だったら自分以外に5人、中学・高校だったら自分以外に2人がいる計算になります。

 でも、いろんな吃音の人に話を聞いてみても、吃音の友だちがいるって人はほとんどいません。SNSやネットで、同じ吃音に悩む人がたくさんいると知った。って人が多かったです。

 身近に同じ吃音の人がいない。だから、身近にいる上手く話せる友だちとどうしても比べてしまいます。

 吃音は見た目ではわからないので、もしかしたら、初めて話した人には変な人と思われるかもしれません。だから、上手く話せるようになりたいと思います。

 緊張しないように深呼吸を意識したり、発表の練習にたくさんの練習するのはいいことです。

 でも、たくさん努力をしても、吃音じゃない人と比べると、上手く話せないこともあります。「なんでたくさん練習したのに上手く話せないの?」と落ち込んでしまうかもしれません。

 もし、落ち込んだ経験があるなら、それは「人と比べているから」だと思います。人と比べることは、どうしても「この人が上」「自分が下」と優劣が決めることになります。

 人と比べているうちは、少し自分ができるようになっても、上を目指せば目指すほどたくさんの人がいます。上にいる人と比べて、もっとやる気がでる!って人はいいけど、比べることで落ち込んだり、自己肯定感が下がるならそれはやめた方がいいです。

 大事なのは、人と比べるのではなく「過去の自分と比べる」ということ。もし、吃音がでても頑張って話したこと、チャレンジしたことを褒めてあげるようにしましょう。

【不幸にならない考え方2】1つの価値観にとらわれない

 次の2つ目は「1つの価値観にとらわれない」ということです。

 吃音1つでも、いろんな考え方があります。吃音は治る。吃音は治らない。吃音があるから死にたい。吃音は個性だ。

いろんな考え方がありまづが、正解は1つじゃありません。だから、誰かの言っている価値観はたくさんある中の1つだということを理解しないといけません。

 大事なのは、誰かが言ってる価値観じゃなくて、自分はどんな価値観をもつか決めることです。

 吃音を改善したいという人は、そのための努力をするものいい。吃音があっても、幸せな人生を目指すというものいい。

 でも、吃音があると不幸だと諦めてしまうと、その通りの人生になってしまいます。大事なのは、誰の価値観が正しいかということじゃなく、自分はどんな価値観で吃音と向き合うのかです。

 誰かの価値観だけを信じるのではなく、あなたが価値観を選ぶことが大事になります。

 「吃音で不幸だ」という価値観がある人とたくさん話すのと、「吃音があっても幸せ」という人がたくさんいるのはどっちがいいですか?

 自分の価値観は初めからあるものではなく、ほとんどが周りの環境や人間環境で作られています

 だから、「今は吃音に良くない価値観をもっている。でも、本当は吃音に前向きな価値観をもちたい」という人は人間関係を変えてみるのがおすすめです。

【不幸にならない考え方3】自分に自信をもつ

 最後の3つ目は「自分に自信をもつ」ということです。自己肯定感ともいいますね。

 吃音がでると、自信がなくなることも多いですが、そんな時に自分を支えてくれるのは、今まで自分がやってきたことです。

 話すこと以外でも、「勉強が得意なら、テストでいい点数が取れたこと。」「スポーツが得意なら、スポーツで活躍できたこと。」「仕事で頑張ったなら、成績や評価されたこと。」でもいいです。

 きっと、自分が今得意なことも、初めからすぐにできたってことはないと思います。

 失敗をしながら頑張った結果、周りの人よりも評価されるようになったはずです。自己肯定感があったら、吃音があっても自分の得意な方法で壁を乗り越えると自分を信じることができます。

 吃音の怖いところは、吃音のせいでチャレンジをしなくなってしまうことです。周りの人の評価に敏感になっていませんか?

 もし、周りの人からどう見られているか?気になってしまう人は、小さなことからチャレンジして成功体験をつけていくのがいいと思います。

 小さいチャレンジを繰り返すと、自己肯定感も高くなって、新しいことへのチャレンジも簡単になってきます。

 すると、吃音があってもできることをたくさんみつけることができるし、自分の思っているほどみんなは自分の吃音を気にしてないということに気づきます。

吃音の対する「理想の価値観」は環境をかえてみよう

 今回は、「不幸にならない考え方」というテーマで話をしてきました。吃音に対してどんな考え方をするのかというのは、吃音そのものにとってもかなり大事です。

 吃音を指摘されたり、強く意識するストレスの多い環境だと、吃音が悪化してしまう人が多いです。

 でも、その逆もあって、ストレスのある環境を抜け出すことで結果的に吃音が改善されたという話もききます。

 あなたは今、吃音に対してどんな考え方をしていますか?そして、もし、吃音に対して自由な価値観をもてるとしたら、あなたはどんな価値観をもって生きていきたいですか?

 吃音に対する考え方に正解なんかありません。

 今のあなたの吃音に対する価値観は、あなたの環境や人間関係によって作り上げられたものです。ポジティブに考えることができて楽しい。周りの人の感謝できるなら、いい環境がいると思います。

 もし、ネガティブに考えてしまっているのなら、それはあなたが無意識にその環境を選んでいるのかもしれません。

 環境を変えることであなたの考え方が変わります。まずは、1つ違う新しい人間関係・新しい環境に勇気を出して飛び込んでみてください。

きっと、あなたの価値観が変わります。この記事をみてくれている人が、吃音があっても楽しく生きることができるように応援しています。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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