【体験談】大人の吃音が治ったきっかけ!意外な経験が吃音の改善につながっていた - HAPPY FOX

【体験談】大人の吃音が治ったきっかけ!意外な経験が吃音の改善につながっていた

  1. 吃音の治し方・克服方法・トレーニング
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吃音を克服するためには、まず、自分に合った「きっかけ」を見つけることが大切です。

この記事では、吃音を改善・克服された方々の体験談をもとに、吃音治療のきっかけや環境整備、ポジティブなマインドセットについて紹介しています。

吃音に苦しむ方々にとって、何かヒントや道しるべになると嬉しいです。

吃音の治り方ときっかけについて

吃音が改善・克服されたきっかけは何でしょうか?

現在は吃音を克服された方でも、数年前には「吃音なんてなかったら良かったのに…」と考えていた方もたくさんいます。そして、その方々に話を聞くと、「振り返ってみるとここがきっかけだったのかも!」と心当たりのある方もいます。

もし、この記事を読んでいるあなたが吃音に苦しんでいるなら、このきっかけを知っておくと吃音改善・克服に役立つと思います。

この「きっかけ」というのは、普通は振り返ってみてはじめて気づくものなのです。もし、自分の人生のターニングポイントは今ですか?と聞かれてもわからないですよね?

「変化」は今感じるものではなく、過去を振り返ってみた時に気づくものです。

でも、もし先に吃音を改善・克服された方々の「きっかけ・ターニングポイント」を知っていれば、それが道しるべとなって改善傾向なのかもしれません。自信を持って、実感はできなくても「へ~、そんなもんか」と理解・認識しておくといいと思いますよ。

吃音が治った人の体験談

今回の体験談は、日本吃音協会のオンラインサロンのじゅんさんのグループメンタリングから抜粋して記事を書かせてもらいます。

日本吃音協会オンラインサロンStutter Story’s

じゅんさんから聞いた吃音を改善した経緯を簡単にまとめてみました。

カメラマンの仕事に就いた時に、吃音改善プログラムに参加。

※3か月間のカウンセリングのようなもの

そこで教えてもらったことは「今まで吃音でできなかったけど、今日、吃音できたことを書き出す。」というもの。

その時は、あまり信じていなくて、真剣に実践してなかった…。

でも、その後、ウェディングのカメラマンからフリーランスのカメラマンになった。

もっと、カメラに夢中になった。

結果、2年間で300~400人を撮影した。

振り返ってみると、300~400人の初対面の人とコミュニケーションをとったことに気づいた

それが自信になった。そこから、吃音の良さに気づいて改善・克服が加速した

さて、この経緯を聞いて、「吃音の改善・克服のきっかけ」は何だと思いますか?

・吃音改善プログラムに参加した時?
・フリーランスになった時?
・2年間で300~400人の人とコミュニケーションをとった時?
・吃音の良さに気づいた時?

じゅんさんに「きっかけ」を聞いてみると、「カメラに夢中になった時」という答えをもらいました。

フリーランスになって会社の決まった挨拶がなくなったことや、たくさんの人とのコミュニケーションをとって自信がついたこと、吃音っていいな!と気づいた時も、どれも吃音の改善・克服に役立っているでしょう。

しかし、初めの小さな一歩は「吃音を忘れられるほどの夢中になれるものがあったこと」でした。

あなたにも、「あ、吃音のことなんて頭になかった!」というほど夢中になれるものはありますか?

吃音の改善に役立つ環境の整え方

吃音を改善するには、自分の話すことに集中できる環境が必要です。周りの人や物に気を取られないように、静かで落ち着いた場所を選びましょう。また、話す相手にも配慮が必要です。相手が嫌な顔をしたり、せかしたり、笑ったりしない人を選ぶことが大切です。相手が理解してくれると、自分も安心して話せるようになります。

吃音の改善は、自分の心と身体の状態にも関係しています。ストレスや緊張を感じると、吃音が悪化することがあります。そのため、リラックスできる方法を見つけることも重要です。例えば、深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、趣味に没頭したりすることが効果的です。自分のペースで話せるように、自分に優しくしましょう。

吃音の克服のポジティブマインドセット

吃音を克服するためには、ポジティブな考え方が必要です。吃音は自分のせいではなく、生まれつきの特徴だと考えましょう。自分を責めたり、恥ずかしがったりする必要はありません。自分の話すことに自信を持ちましょう。自分の意見や感情は大切で、伝える価値があります。

また、吃音を克服することは一朝一夕でできることではありません。時間と努力が必要です。そのため、小さな進歩や成功を認めて褒めることが大切です。例えば、今日は昨日よりも少しスムーズに話せたとか、今日は初めてあの人と話せたとか、そういうことを記録しておくと良いでしょう。自分の成長を感じることで、モチベーションを保つことができます。

吃音は決して不可能なことではありません。多くの人が吃音を克服しています。自分もその一人になれると信じて、前向きに取り組みましょう。

大人の吃音について

大人になってからの吃音の原因

大人になってから吃音になる人は、子どもの頃に吃音だった人と、そうでなかった人に分けられます。

子どもの頃に吃音だった人は、成長とともに吃音が消えたと思っていたのに、何らかのきっかけで再発した場合が多いです。

そのきっかけは、ストレスやトラウマ、病気やケガなど、さまざまな要因が考えられます。

一方、子どもの頃に吃音でなかった人は、大人になってから初めて吃音になる場合があります。これは、神経系や筋肉系の障害や変化、脳の機能や構造の異常、遺伝的な要因などが原因となる可能性があります。

大人の吃音とストレスの関係

大人の吃音は、ストレスと密接な関係があります。

ストレスは、吃音を引き起こす原因にもなりますし、吃音を悪化させる要因にもなります。ストレスは、脳や神経系の働きを乱し、発声や発話の調節を困難にします。

また、ストレスは、自信や自尊心を低下させ、恐怖や不安を増幅させます。これらの感情は、吃音者にとって大きな負担となります。

ストレスを感じる場面は、人それぞれですが、一般的には、話すことが必要な場面や評価される場面、新しい環境や人間関係などが挙げられます。

職場や人間関係での吃音への対処法

大人の吃音者は、職場や人間関係で様々な困難に直面することがあります。例えば、仕事上のプレゼンテーションや会議で話すことが苦手だったり、同僚や上司から理解や配慮を得られなかったり、コミュニケーション能力や能力不足を疑われたりすることがあります。これらの困難に対処するためには、以下のような方法が有効です。

吃音をオープンにすること

吃音を隠そうとすると、余計に緊張して吃音がひどくなることがあります。また、相手もあなたの話し方に違和感を感じることがあります。そのため、あなたが吃音者であることを伝えることで、相手に理解や協力を求めることができます。

吃音を改善するための方法を知る

専門家の指導や助言を受けることで、発声法や呼吸法、リラクゼーション法などを学ぶことができます。これらの技術を身につけることで、自信を持って話すことができるようになります。

吃音に関する正しい知識や情報を得る

吃音は心理的な原因だけではなく、生理的や遺伝的な要因も関係していることを知ることが重要です。また、吃音は治らない病気ではなく、改善する可能性があることも覚えておきましょう。

吃音者同士の交流や支援を求める

吃音者のグループや団体に参加することで、同じ悩みや経験を持つ仲間と出会うことができます。互いに励まし合ったり、アドバイスを交換したりすることで、孤立感や不安感を軽減することができます。

大人の吃音に対する自己受容の重要性

大人の吃音者は、自分の話し方に対して否定的な感情を抱くことが多いです。恥ずかしい、ダメだ、嫌われる、などと思ってしまうことで、自己肯定感や自尊心が低下してしまいます。

しかし、自分の話し方を否定することは、吃音の改善にも逆効果です。自分の話し方を受け入れることは、吃音の改善に必要な第一歩です。

吃音の長所も短所も受け入れる

自己受容とは、自分の長所や短所を認めて、そのままの自分を肯定することです。

自己受容は自己満足ではありません。自分の欠点を改善しようと努力する姿勢は大切ですが、その前に自分の話し方を認めて尊重することが必要です。

自己受容ができると、吃音に対する恐怖や緊張が和らぎ、話すことへの抵抗が減ります。また、他人からの評価や反応に左右されずに、自分らしく話すことができます

吃音の変化を観察する

自己受容をするためには、まず自分の話し方について客観的に観察することが大切です。どんな場面でどんなふうに吃音が出るか、どんな感情や思考が生じるか、などを記録してみましょう。

そして、その記録を見て、自分の話し方に対する判断や評価を探してみましょう。

例えば、「こんな話し方じゃダメだ」とか、「もっとスムーズに話せないと」とか、「こんなに吃音が出たら嫌われる」とか、「吃音が出ないように気をつけなきゃ」とか、そういう否定的な言葉が見つかったら、それらを書き出してみましょう。

ポジティブな言葉に変える

次に、その否定的な言葉に対して、肯定的な言葉を見つけてみましょう。

例えば、「こんな話し方じゃダメだ」という言葉に対して、「こんな話し方でもいいんだ」とか、「こんな話し方でも伝わるんだ」とか、「こんな話し方でも魅力的だ」とか、「こんな話し方でも楽しく話せる」とか、そういう肯定的な言葉を書き出してみましょう。

そして、その肯定的な言葉を声に出して読んでみましょう。最初は違和感があるかもしれませんが、繰り返すうちに心に染み込んでくるはずです。

吃音が改善するまでの過程と期間

大人の吃音について話すとき、吃音が改善するまでの過程と期間についても知りたいと思う方が多いでしょう。

しかし、吃音は個人差が大きく、一概に答えることは難しいです。吃音の原因や症状、治療法や環境など、さまざまな要因が影響します。一般的には、吃音の改善には長期的な取り組みが必要です。

治療を始めてからすぐに効果が現れるということは少ないです。

吃音を改善するためには、自分の吃音の特徴やパターンを理解し、適切な発声法やリラクゼーション法を身につけることが大切です。また、自分の気持ちや考え方にも注意を向けることが必要です。

吃音に対する恐怖や恥ずかしさ、自信のなさなど、ネガティブな感情は吃音を悪化させることがあります。吃音を改善するためには、自分自身を受け入れることも重要です。

吃音は一人で悩まず、専門家や家族、友人などのサポートを受けることも助けになります。吃音は一生治らないと思わず、前向きに取り組むことが大切です。

まとめ

大人になってから吃音になることがあります。吃音は自信や自尊心を低下させることがありますが、自己受容することが大切です。

吃音を克服するためには、ポジティブな考え方が必要です。吃音を改善するには、自分の話すことに集中できる環境が必要です。また、時間と努力が必要です。ストレスを感じる場面は人それぞれで、ストレスや緊張を感じると、吃音が悪化することがあります。

そのため、リラックスできる方法を見つけることも重要です。例えば、深呼吸をしたり、好きな音楽を聴いたり、趣味に没頭したりすることが効果的です。自分のペースで話せるように、自分に対するポジティブな考え方を持つことが大切です。

大人の吃音者は、職場や人間関係で様々な困難に直面することがありますが、オープンにすることや療法、吃音に関する正しい知識を得ることが有効です。

大人の吃音に対する自己受容は、吃音の改善に必要な第一歩です。吃音は個人差が大きく、一概に改善期間を答えることはできませんが、治療を始めてからすぐに効果が現れることは少ないため、長期的な取り組みが必要です。

 

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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