吃音を治すための話し方や発声方法!何を意識して話すと克服に繋がるのか - HAPPY FOX

吃音を治すための話し方や発声方法!何を意識して話すと克服に繋がるのか

  1. 吃音の治し方・克服方法・トレーニング
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吃音とは、どのような問題か

1-1. 吃音の原因

吃音とは、話す際に言葉が途切れたり、繰り返したり、引っかかったりする現象です。吃音にはさまざまなタイプがありますが、一般的には発声型と無声型に分けられます。発声型は、発声するときに声が出なかったり、出過ぎたりするもので、無声型は、発声しないときに口や舌が動かなかったり、動き過ぎたりするものです。吃音の原因は、遺伝的な要素や発達的な要素、心理的な要素などが考えられますが、はっきりとしたことは分かっていません。

1-2. 吃音が与える影響

吃音は、話すことに対する恐怖や不安を引き起こすことがあります。また、自己肯定感や自信を低下させることもあります。吃音を持つ人は、話す機会を避けたり、話したいことを言えなかったりすることで、コミュニケーションや人間関係に支障をきたすこともあります。吃音は、学業や仕事や趣味などの活動にも影響を与える可能性があります。

吃音の改善に役立つ話し方・発声方法

吃音とは、言葉を話すときに、音や音節の繰り返しや引っかかり、無音などの不自然な中断が起こる現象です。吃音は、心理的な要因や神経系の障害などが原因とされていますが、完全に治すことは難しいと言われています。しかし、吃音を改善するためには、話し方や発声方法に気を付けることが大切です。ここでは、吃音の改善に役立つ話し方・発声方法を紹介します。

2-1. 呼吸法:腹式呼吸の重要性

話すときには、呼吸法がとても重要です。呼吸法が正しくないと、声がかすれたり、息切れしたり、声の抑揚がつかなかったりします。特に、吃音の人は、緊張や不安で呼吸が浅くなりがちです。そこで、おすすめなのが腹式呼吸です。腹式呼吸とは、お腹を使って深く呼吸する方法です。腹式呼吸をすると、次のようなメリットがあります。

  • 声帯にかかる負担が減ります。
  • 声の質や量が向上します。
  • 息継ぎがスムーズになります。
  • 緊張や不安が和らぎます。

腹式呼吸のやり方は次の通りです。

  1. 背筋を伸ばして座ります。
  2. お腹に手を当てて、鼻からゆっくり息を吸います。そのとき、お腹が膨らむようにします。
  3. 口からゆっくり息を吐きます。そのとき、お腹がへこむようにします。
  4. この動作を何度か繰り返します。

話す前には、この呼吸法でリラックスすると良いでしょう。

2-2. 声帯をうまく使う

話すときには、声帯をうまく使うことも大切です。声帯とは、喉の奥にある筋肉で、空気の流れで振動して声を出す器官です。声帯をうまく使うと、次のようなメリットがあります。

  • 声が明瞭になります。
  • 声が通りやすくなります。
  • 声の表現力が豊かになります。

声帯をうまく使うためには、次のことに注意しましょう。

  • 喉を開ける:喉を開けるというのは、喉の奥の筋肉をリラックスさせて空間を広げることです。喉を開けると、声帯が自由に動きやすくなります。喉を開けるコツは、「あー」と大きく口を開けて発声することです。
  • 声帯を鳴らす:声帯を鳴らすというのは、声帯に空気を当てて振動させることです。声帯を鳴らすと、声が強くなります。声帯を鳴らすコツは、「ん」と鼻から息を出しながら発声することです。

2-3. 息継ぎのタイミングを意識する

話すときには、息継ぎのタイミングを意識することも大切です。息継ぎのタイミングとは、話す内容や文法に合わせて適切な場所で息を吸って吐くことです。息継ぎのタイミングを意識すると、次のようなメリットがあります。

  • 話す内容がわかりやすくなります。
  • 話すリズムが整います。
  • 吃音が減ります。

息継ぎのタイミングを意識するためには、次のことに注意しましょう。

  • 文節や句読点で区切る:文節や句読点で区切るというのは、話す内容や文法に合わせて自然な区切りをつけることです。文節や句読点で区切ると、話す内容が整理されます。文節や句読点で区切るコツは、「、」や「。」などの記号を意識して発声することです。
  • 息を深く吸って吐く:息を深く吸って吐くというのは、胸やお腹からたっぷりと息を吸って吐くことです。息を深く吸って吐くと、十分な空気量が確保されます。息を深く吸って吐くコツは、「ふー」と長く息を吐いてから発声することです。

2-4. 速度と声の大きさを調整する

話すときには、速度と声の大きさを調整することも大切です。速度と声の大きさとは、話す内容や場面に合わせて適切な速さや強さで話すことです。速度と声の大きさを調整すると、次のようなメリットがあります。

  • 聞き手に伝わりやすくなります。速すぎると聞き取りにくくなりますし、遅すぎると退屈に感じられます。また、小さすぎると聞こえにくくなりますし、大きすぎると不快に感じられます。適度な速度と声の大きさで話すことで、聞き手の注意を引きつけて、理解を促すことができます。
  • 自信を持って話せます。速度と声の大きさを調整することは、自分の話す内容に自信があることを示します。自分の意見や感情をはっきりと伝えることで、聞き手に信頼感を与えることができます。
  • 吃音が軽減されます。速度と声の大きさを調整することは、呼吸や発声のコントロールにもつながります。呼吸や発声が安定することで、吃音が起こりにくくなります。

では、どのようにして速度と声の大きさを調整するのでしょうか。以下にいくつかの方法を紹介します。

  • 聞き手の反応を見る。話している最中にも、聞き手の表情や態度を見て、話に興味があるかどうかを判断します。興味がある場合は、そのまま続けます。興味がない場合は、速度や声の大きさを変えてみます。例えば、速度を落としてポイントを強調したり、声の大きさを上げて興味を引いたりします。
  • 録音して聞く。自分の話し方を客観的に評価するためには、録音して聞くことが有効です。録音したものを聞いてみて、自分が聞き手だったらどう感じるか考えます。速度や声の大きさが適切かどうかチェックします。不適切だった場合は、改善点を見つけて練習します。
  • 練習する。速度や声の大きさを調整するスキルは、練習すればするほど上達します。日常的に話す機会を増やしたり、友人や家族にフィードバックをもらったりして、練習しましょう。

吃音の改善に役立つ意識の持ち方

メッセージに意識を集中させる

話すときには、自分の言いたいことや伝えたいメッセージに意識を集中させることが大切です。自分の言葉や発音に意識を向けすぎると、吃音が出やすくなったり、不安や恐怖感が増したりすることがあります。

メッセージに意識を集中させることで、自分の話す内容に自信を持ち、聞き手の反応や感情に寄り添うことができます。メッセージに意識を集中させる方法は、話す前に主題や目的を明確にしたり、話す内容を頭の中で整理したりすることです。

吃音を隠さない姿勢

吃音を隠そうとすると、かえって緊張や恐怖が増してしまいます。吃音を隠さない姿勢とは、自分の吃音を受け入れて、自信を持って話すことです。

吃音を隠さない姿勢を持つことで、リラックスした状態で話すことができます。また、相手にも自分の吃音に対する気持ちや考え方を伝えることができます。吃音を隠さない姿勢は、吃音改善のための大切なステップです。

話す感覚を覚える

話す感覚とは、自分の声や呼吸、口の動きなど、話すときに感じる身体的な感覚のことです。話す感覚を覚えることで、自分の話し方や発声方法に気づくことができます。

また、話す感覚を覚えることで、自分の話し方や発声方法に合わせて調整することができます。話す感覚を覚えるためには、録音や鏡などを使って自分の話し方や発声方法をチェックすることが有効です。

吃音の改善状況をチェックする方法

4-1. 録音を活用する

吃音の改善には、自分の話し方に気づくことが重要です。

しかし、自分の話し方を客観的に聞くことはなかなか難しいものです。そこで、録音を活用する方法がおすすめです。

録音をすることで、自分の話し方の特徴や癖、吃音の発生パターンなどを把握することができます。また、録音したものを聞き返すことで、自分の話し方に対する感情や思い込みを見直すこともできます。

録音を活用する方法は以下の通りです。

  1. 録音機器を用意します。スマートフォンやパソコンなど、手軽に録音できるものが便利です。
  2. 録音する内容を決めます。日常会話やプレゼンテーションなど、自分が吃音になりやすいシーンを想定してみましょう。
  3. 録音します。できるだけ自然に話すように心がけましょう。録音時間は5分程度が目安です。
  4. 録音したものを聞きます。聞くときは以下の点に注意しましょう。
  • 自分の話し方に対して批判的にならないこと
  • 吃音の回数や程度だけでなく、話し方全体に注目すること
  • 良かった点や改善したい点をメモすること

4-2. 自己評価を行う

自分の話し方を録音して聞くことは、吃音の改善にとても効果的な方法です。録音したものを聞くことで、自分の話し方の特徴や問題点を客観的に把握することができます。

しかし、録音したものを聞くだけでは十分ではありません。録音したものを聞いた後に、自己評価を行うことが重要です。

自己評価とは、自分の話し方に対して、一定の基準で評価することです。自己評価を行うことで、以下のようなメリットがあります。

  • 自分の話し方の強みや弱みを明確にすることができます。
  • 吃音の改善目標や進歩度を確認することができます。
  • 自信やモチベーションを高めることができます。

自己評価を行う方法は簡単です。以下のステップに従ってみましょう。

  1. 評価項目を決めます。話し方には様々な要素がありますが、自分が重視するものや改善したいものに絞って評価項目を決めます。
  2. 評価基準を決めます。評価項目に対して、どのように評価するか基準を決めます。
  3. 評価します。録音したものをもう一度聞きながら、各項目について評価します。

まとめ:吃音改善のための話し方・発声方法と意識の持ち方

この章では、吃音改善のために効果的な話し方や発声方法を紹介しました。

また、吃音に対する自分の考え方や感情の影響についても説明しました。これらの内容を理解して実践することで、吃音の緊張や恐怖を和らげ、スムーズな話し方ができるようになるでしょう。

しかし、吃音改善は一朝一夕にはできません。継続的に取り組むことが必要です。そのためには、自分の話し方や吃音の状態を客観的に把握することが大切です。自己評価という方法を使って、自分の話し方や吃音について定期的に振り返りましょう。

自己評価とは、自分の話し方や吃音について、以下のような質問に答えることです。

  • どんな場面でどんな話し方をしたか?
  • どんな発声方法を使ったか?
  • どんな感情や考え方があったか?
  • どんな結果が得られたか?
  • 今後どう改善していきたいか?

自己評価を行うことで、自分の話し方や吃音の傾向や問題点が明確になります。また、自分の努力や成果を認めることで、自信やモチベーションが高まります。自己評価は、録音や録画などのツールを使って行うとより効果的です。

吃音改善は、自分自身が主体的に取り組むことが重要です。自己評価を通して、自分の話し方や吃音に対する理解を深め、目標や計画を立てて実行していきましょう。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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