吃らずに発言できるか不安だった中学生時代 - HAPPY FOX

吃らずに発言できるか不安だった中学生時代

  1. 吃音の体験談
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中学生時代
吃音をより意識し始めるようになった。 

私は小学3年生の3学期から4年生の1学期の間で言葉が詰まるなと思い始めてから、吃音と共に中学生になりました。吃音だけ小学校時代で卒業できればよかったです。 

正直、成長していく中で言葉に詰まることも無くなっていくだろうと思っていました。しかし中学生になっても症状は続き、以前よりも吃音を意識するようになりました。 

一日中吃音のことで頭がいっぱいと言うわけではありませんでしたが、発言する機会があると、みんなの前で詰まったらどうしようという不安や心配がありました。友達や先生から、ちゃんと喋れない変な人という目で見られないかなと思ったからです。  

変な人と見るのではなく、世の中にはそんな人もいるんだくらいの軽い感覚で接してもらえると吃音者は少しでも気が楽になると思います。

吃らずに発言できるか不安だった。
簡単な質問に考えたふりをした英語の授業

1年生になって3、4回目の英語の授業のことでした。その日はbe動詞についての授業で、一人称単数にbe動詞のis,am,areまたwas,wereを当てはめる問題を解いていくとのことでした。

その問題を先生は私に答えるように言いました。指名された時、内心「30人いる中でなんで私なんですか」と素朴に思うのと同時に緊張が走りました。

答えは簡単ですぐに分りましたが、過去の文章かつ一人称私だったので「was」と言えば良いだけなのですが、私は吃らず答えを言えるか心配でした。吃りそうだけどそのまま言うか、無音になるかもしれないが自分のタイミングで言うか、考えたフリをして時間を稼いで言うかのこの3つで悩みました。 

最終辿り着いた答えは、考えたフリをして時間を稼いで言いやすい時に言うことを選びました。それ以外の方法では、みんなの前で吃るとこれからの学校生活で支障があるのではと思い断念。無音の場合だと教室の空気もプレッシャーになり余計に吃ってしまうと思ったので断念。

考えたふり、分からないふりをして時間を稼ぎ、ようやく自分の言いやすいタイミングで「was」と答えました。こんな調子で一言答えるのに対しても色々考えたり工夫したり発言しているので、ストレスは他の生徒より2倍3倍くらいあったと思います。  

吃音が原因で成績や内申点が落ちるなら
先生に吃音について伝えるのも一案

吃音者ならあるあると頷いてもらえると思いますが、吃音を抱えていると問題の答えが分かっていても言葉に詰まったり上手く言えないから言わないようにする。これ以上に悔しいことはありません。自分はとても惨めな気持ちになります。

私みたいに吃ることを恐れて、分からないふりをして答えない人も少なくないと思います。そんな人は、自分は吃音症だと告白してみるのも手だと思います。 先生に当てられているのに答えないことが重なると、問題を理解していない、学ぶ意欲がないと勘違いされてしまう危険があるからです。

勇気を振り絞って吃音を打ち明けたのにも関わらず、吃音に理解がなく心ないことを言う先生なら、そんな人にこれ以上言うことは何もありません。その先生はあなたの人生に最も必要のない人ですので、関わるのをやめるべきです。私の意見ですが、教育者失格かなと思ってしまいます。吃音に理解のある他の先生に相談してみるべきです。

当時の私は自分が吃音症だと認めたくないのと、先生や周りの人にバレるのが恥ずかしかったので打ち明けることはありませんでした。打ち明けようと思うほどの吃音失敗談や黒歴史がなかったというのもあります。

しかし、吃音が原因で成績や内申点が落ちるのなら先生に伝えておくのも大切だと思います。

Yuu

Yuu

大阪出身。小学生のときに吃音が出始めました。大人になった今でも吃音がありますが、自分なりに向き合ってきました。主に人生で起こった吃音に関わる出来事を執筆しています。

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