吃音の3種類。連発、伸発、難発の特徴や随伴症状に何があるのか紹介 - HAPPY FOX

吃音の3種類。連発、伸発、難発の特徴や随伴症状に何があるのか紹介

  1. 吃音症の知識
  2. 61 view

この記事は、吃音についての解説記事です。

吃音とは、話し方に発声の滑らかさが欠ける現象のことで、大きく連発、伸発、難発の3つのタイプに分けられます。

本記事では、各タイプの特徴や伴う随伴症状、対策、サポート方法などを詳しく解説しています。また、吃音に悩む人に向けて、適切なリラクセーション法や発声・呼吸法のトレーニングなどの対策方法を紹介しています。

2.吃音の3つの種類とその特徴

吃音とは、話す際に発声が滑らかでなくなる現象のことです。吃音には大きく分けて3つの種類があります。それぞれに特徴や原因が異なります。

2-1. 連発(繰り返し):幼児期によく見られる吃音

連発とは、同じ音や音節を繰り返すことです。例えば、「あ、あ、あ、あのね」というように話すことです。連発は幼児期によく見られる吃音で、発達の過程で一時的に起こるものです。多くの場合、自然に治まりますが、場合によっては持続することもあります。連発は、言語能力や思考能力が発声能力を上回っているときに起こると考えられています。

2-2. 伸発(引き延ばし):発声が伸びる現象

伸発とは、一つの音を長く引き延ばすことです。例えば、「さーーーんせい」というように話すことです。伸発は、発声筋の緊張や不安などが原因で起こると考えられています。伸発は、自分の話し方に対する意識が高まると増える傾向があります。

2-3. 難発(発声の遅れ・一時的な停止):発声が困難な状況

難発とは、話そうとしても声が出ないか、出るまでに時間がかかることです。例えば、「今日は・・・(無音)・・・晴れていますね」というように話すことです。難発は、発声器官の運動制御が乱れることで起こると考えられています。難発は、話したい内容や相手の反応などに対するプレッシャーが高まると増える傾向があります。

3.各種類の吃音に伴う随伴症状

3-1. 顔面・頸部の緊張

吃音者の多くは、発話時に顔面や頸部に緊張を感じることがあります。これは、発声や発音の障害に対処しようとする際に、筋肉が過剰に収縮することによるものです。緊張は、吃音の程度や状況によって変化し、時には激しい痛みを伴うこともあります。緊張は、吃音を悪化させる要因の一つとなります。

3-2. 呼吸の不規則性・ブロッキング

吃音者は、呼吸と発話の調整がうまくいかないことが多く、呼吸の不規則性を示すことがあります。例えば、息を吸いすぎたり、吐きすぎたり、息を止めたりすることがあります。また、発話の途中で声帯や口腔の筋肉が突然硬直し、音声が出なくなる現象をブロッキングと呼びます。ブロッキングは、吃音者にとって非常に苦痛な体験であり、恐怖や焦りを引き起こします。

3-3. 付加動作

付加動作とは、吃音者が発話をスムーズにするために行う無意識的な動作のことです。例えば、頭や手足を動かしたり、目をつぶったり、あごを引いたりすることがあります。付加動作は、吃音者自身が気づいていない場合も多く、周囲の人から指摘されることがあります。付加動作は、吃音者に自信や自尊心を低下させる要因の一つとなります。

3-4. 回避行動

回避行動とは、吃音者が発話を避けるために行う意識的な動作のことです。例えば、話したい言葉や音節を変えたり、話題を変えたり、話す機会を逃したりすることがあります。回避行動は、吃音者が自分の発話能力に不安や不満を抱くことによって生じます。回避行動は、吃音者にコミュニケーション能力や社会的関係性を低下させる要因の一つとなります。

4.各種類の吃音が持つ独自の特徴

4-1. 連発の特徴と対応策

連発とは、同じ音や音節を繰り返すことで発話が途切れる吃音の一種です。例えば、「あ、あ、あ、あのね」と言う場合です。連発は、発話の初めや単語の境界で起こりやすく、緊張や興奮などの感情が高まると増える傾向があります。連発に対する対応策としては、以下のようなものがあります。

  • 発話をゆっくりと行う。速く話そうとすると、連発が起こりやすくなります。一方、ゆっくりと話すことで、発話のリズムや流れを整えることができます。
  • 発話の前に深呼吸をする。深呼吸をすることで、身体や心の緊張をほぐし、リラックスすることができます。また、息を整えることで、発話に必要な気圧や息の量を調節することができます。
  • 発話の内容を事前に考える。発話の内容を事前に考えることで、発話に自信を持つことができます。また、発話の内容を頭に描くことで、発話の流れや目的を明確にすることができます。

4-2. 伸発の特徴と対応策

伸発とは、一つの音や音節を長く引き延ばすことで発話が途切れる吃音の一種です。例えば、「さーーーーーっき」と言う場合です。伸発は、連発よりも起こりにくい吃音ですが、起こるときは強い緊張や恐怖などの感情が関係している場合が多いです。伸発に対する対応策としては、以下のようなものがあります。

  • 発話中に声を止めない。声を止めると、伸ばしている音や音節から次の音や音節へ移行する際に困難が生じます。一方、声を止めないことで、発話をスムーズに続けることができます。
  • 発話中に口を動かす。口を動かすことで、伸ばしている音や音節から次の音や音節へ移行する際に必要な口腔運動を促進することができます。また、口を動かすことで、発話に変化や表情をつけることができます。
  • 発話中に目線を合わせる。目線を合わせることで、相手とコミュニケーションを取る意識を高めることができます。また、目線を合わせることで、自分の発話に自信を持つことができます。

4-3. 難発の特徴と対応策

難発とは、言葉を発することができない状態で、声が出ないか、声帯が固まってしまうことで起こる吃音の一種です。難発は、自分の名前や会社名など、言い換えができない言葉を発する時に特に困ります。相手に誤解されたり、恥ずかしい思いをしたりすることもあります。難発は、人によって原因や症状が異なるため、一概に治し方を決めることはできません。しかし、以下のような対応策が有効な場合があります。

  • 難発の状態になった時には、無理に言葉を押し出そうとせず、リラックスして深呼吸をすることで、声帯の緊張をほぐすことができます。
  • 難発が起きやすい言葉や場面を事前に予測しておき、その時にどう対処するかを考えておくことで、パニックに陥らないようにすることができます。
  • 難発をカミングアウトすることで、相手に理解してもらうことができます。カミングアウトは恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の吃音を受け入れて、堂々と話す姿勢が大切です。
  • 難発の原因や症状について専門家に相談することで、自分に合った改善方法を見つけることができます。吃音は一人で悩まずに、治療やカウンセリングを受けることがおすすめです。

5.吃音の対策・サポート方法

吃音とは、話すときに言葉が途切れたり、繰り返したり、引っかかったりする現象です。吃音にはさまざまな原因やタイプがありますが、一般的には心理的な要因や環境的な要因が大きく関係しています。吃音に悩む人は、自分の話し方に対して過度な不安や恐怖を感じたり、自己肯定感が低下したりすることがあります。そこで、吃音の対策やサポート方法について紹介します。

5-1. 適切なリラクセーション法

吃音は緊張やストレスが強く影響することが多いので、リラクセーション法を行うことで吃音の改善に役立つ場合があります。リラクセーション法とは、心身の緊張をほぐすための技法のことで、呼吸法や筋弛緩法、瞑想法などがあります。リラクセーション法を行うことで、自律神経のバランスを整えたり、気持ちを落ち着かせたりすることができます。リラクセーション法は、話す前や話す合間に行うと効果的です。

5-2. 発声・呼吸法のトレーニング

吃音は発声や呼吸の不安定さも関係していることがあります。発声や呼吸のトレーニングを行うことで、声帯や口腔の筋肉を鍛えたり、呼吸のリズムを整えたりすることができます。発声や呼吸のトレーニングには、発声練習や唇・舌・あごの運動、腹式呼吸法などがあります。発声や呼吸のトレーニングは、毎日継続的に行うことが重要です。

5-3. 吃音症に対する理解と支援

吃音に悩む人は、周囲からの理解や支援を得ることで、自信や安心感を高めることができます。周囲の人は、以下のようなことに注意してください。

  • 吃音者の目を見て話し相手になる
  • 吃音者の話をじっくり聞く
  • 吃音者の話を中断したり、言い換えたりしない
  • 吃音者に対して急かしたり、焦らせたりしない
  • 吃音者に対して同情したり、からかったりしない
  • 吃音者に対して励ましたり、褒めたりする

5-4. 必要に応じた専門家への相談

吃音は個人差が大きく、一概に治るとは言えません。自分で対策を行っても改善しない場合や、日常生活に支障をきたす場合は、専門家への相談を検討してください。

6.まとめ

この記事では、吃音症について以下の3点について説明しました。

6-1. 吃音の3種類(連発、伸発、難発)の特徴と随伴症状の紹介

吃音には、音節や単語の繰り返し(連発)、音や音節の引き伸ばし(伸発)、音声器官の動きが止まる(難発)という3種類があります。吃音は、言語的な問題だけでなく、心理的・社会的な問題も引き起こします。吃音者は、自己否定感やコミュニケーションへの恐怖感、孤立感などの随伴症状を抱えることが多いです。

6-2. 各種類に合わせた対策・サポート方法の提案

吃音の種類によって、対策やサポート方法は異なります。連発型の場合は、話す速度を落とすことや、言いたいことを頭で整理することが有効です。伸発型の場合は、息を整えることや、リラックスすることが大切です。難発型の場合は、話す前に口や舌を動かすことや、話し始める時に声を出すことが助けになります。また、吃音者に対しては、傾聴することや、中断しないこと、忍耐強く待つことなどの配慮が必要です。

6-3. 吃音症を理解し、適切な対応を行う重要性

吃音症は、単なる発声障害ではなく、人格や生活にも影響する深刻な問題です。吃音者は、自分の話し方に対して強いコンプレックスや苦悩を抱えています。そのため、周囲の人々が吃音症を理解し、適切な対応を行うことが非常に重要です。吃音者に対して偏見や差別を持たず、尊重や支援を示すことで、彼らの自信や自己肯定感を高めることができます。また、吃音者自身も、自分の話し方を受け入れることや、治療やカウンセリングを受けることで、吃音症と上手に付き合っていくことができます。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

記事一覧

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。