吃音の大学生のバイト選び!おすすめ職種と対策 - HAPPY FOX

吃音の大学生のバイト選び!おすすめ職種と対策

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吃音とは、話すときに言葉が滑らかに出ない状態のことです。吃音にはさまざまな原因や症状がありますが、多くの場合、心理的なストレスや緊張が関係しています。

吃音を持つ大学生は、バイトを探すときにどんな職種を選ぶべきでしょうか?また、バイト中に吃音が出てしまったときにはどう対処すればいいのでしょうか?ここでは、吃音者におすすめのバイトとその対策について紹介します。

吃音者におすすめのバイト

吃音者におすすめのバイトは、以下のような特徴を持つものです。

  • お客さんとの会話が少ないか、自分のペースで話せるもの
  • 決まった言葉や用語を言わなければならない場面が少ないか、言い換えても良いもの
  • 職場の人が吃音を理解してくれるか、協力してくれるもの
  • 吃音症状が出ても仕事に影響しないか、対処できるもの
  • 吃音への不安や恐れが少なくて済むもの

具体的には、以下のような職種がおすすめです。

コンビニエンスストア

コンビニエンスストアは、レジや品出し、清掃などの作業がメインです。会話が必要な場面は限られており、基本的な挨拶や金額の確認などで済みます。

また、コンビニエンスストアは24時間営業でシフト制なので、自分の都合に合わせて働くことができます。吃音が出てしまったときには、深呼吸をして落ち着くことや、笑顔で対応することが大切です。

カフェ・喫茶店

カフェや喫茶店は、ドリンクやフードの提供や片付けなどが主な仕事です。オーダーを取るときや料金を受け取るときなどは会話が必要ですが、メニュー名や金額を指差したり書いたりすることでコミュニケーションを取ることができます。

また、カフェや喫茶店はリラックスした雰囲気で働ける場所です。吃音が出てしまったときには、お客様に申し訳なさそうにするのではなく、自信を持って対応することが大切です。

キッチンスタッフ

キッチンスタッフは、料理や調理補助などを行う仕事です。キッチン内では声を出して連絡することもありますが、基本的には手順やルールに従って作業を進めることができます。

また、キッチンスタッフは料理の技術や知識を身につけることができます。吃音が出てしまったときには、焦らずに正確に伝えることや、相手の反応に気を取られずに作業に集中することが大切です。

非接客業種

非接客業種とは、お客さんと直接対面しないか、あるいは電話やメールなどで対応するものです。例えば、データ入力や事務作業、倉庫内作業、配送業などがあります。

非接客業種は、会話が必要な場面が少なく、自分のペースで仕事ができるため、吃音者にとってストレスが少ないバイトです。また、仕事内容が単純であればあるほど、吃音症状が出ても仕事に影響しない可能性が高くなります。

ただし、非接客業種でも職場によっては同僚や上司とのコミュニケーションが必要になることもあります。その場合は、カミングアウト(自分には吃音があることを伝えること)をして理解を得たり、苦手な場面を避けたりする工夫が必要です。

カラオケ店

カラオケ店は、吃音者にとっても働きやすいバイトの一つです。カラオケ店では、主に以下のような業務があります。

受付:お客様の入店や退店を対応する ・ドリンク:お客様の飲み物を作る ・清掃:部屋やトイレなどを掃除する

これらの業務は、お客様との会話が少なく、決まった言葉で済むことが多いです。また、電話応対もあまりない場合が多いです。そのため、吃音症状が出やすい場面に遭遇する確率は低いと言えます。

カラオケ店は、吃音者でも働けるバイトです。自分の好きな音楽を聴きながら、楽しくお金を稼ぐことができます。

面接対策: 吃音者向けアドバイス

吃音に対する説明とアピール

吃音があることを隠そうとせず、面接の最初にカミングアウトすることが大切です。 それによって、面接官に吃音を理解してもらいやすくなりますし、自分も不安や緊張を和らげることができます。

吃音に対する説明は、簡潔に自分の症状や原因、改善方法などを伝えるようにしましょう。 また、吃音があっても自分のやる気や能力をアピールすることも忘れないでください。 吃音があってもバイトできることを実例や経験などで示すと良いですね。

練習とリラックスで自信を持つ

面接は練習あるのみです。 自分が話したい内容や質問されそうなことを事前に考えておき、何度も練習してみましょう。 友達や家族に模擬面接をしてもらうのも効果的です。

練習することで、自分の話し方や表情などをチェックできますし、話す内容もスムーズになります。 また、面接当日はリラックスすることが大事です。

深呼吸したりストレッチしたりして、心身ともにリラックスしましょう。 緊張すると吃音が悪化する可能性がありますので、自分のペースで話せるように心がけましょう。

言葉遣いや表現の工夫

吃音者は特定の言葉や発音が苦手な場合があります。 その場合は、言葉遣いや表現を工夫してみましょう。 例えば、苦手な言葉を別の言葉に置き換えたり、言い換えたりすることができます。

また、言葉だけでなく、ジェスチャーや表情なども活用してみましょう。 それによって、相手に伝えたいことをより分かりやすくすることができますし、自分も話しやすくなります。

吃音者がバイトで困らないためのコツ

仕事上の課題に対処する方法

吃音者がバイトで困ることの一つは、仕事上の課題に対処することです。例えば、電話応対や接客など、話すことが必要な場面が多い職種では、吃音によってストレスや不安を感じることがあります。そんなときには、以下のような方法を試してみましょう。

自分のペースで話す

話す速度やリズムを自分に合わせて調整し、無理に早く話そうとしないことが大切です。相手に合わせて話そうとすると、緊張や焦りが増して吃音が悪化することがあります。自分のペースで話すことで、リラックスして話せるようになります。

呼吸を整える

話す前に深呼吸をすることで、心身を落ち着かせることができます。また、話すときにも呼吸を意識して、息切れや息詰まりを防ぐことができます。呼吸を整えることで、声の出し方や発音もスムーズになります。

準備をする

話す内容や言いたいことを事前に考えておくことで、話す際の迷いや悩みを減らすことができます。また、難しい言葉や発音しにくい言葉は、別の言葉に置き換えたり、簡単な言葉に分けたりすることで、話しやすくすることができます。

自信を持つ

自分の話す能力や価値を否定したり、自分を責めたりしないことが大切です。吃音は病気ではなく、個性の一つです。自分の話し方に自信を持ち、堂々と話すことで、相手にも自分の意思や気持ちを伝えることができます。

同僚や上司とのコミュニケーション術

吃音者がバイトで困ることのもう一つは、同僚や上司とのコミュニケーションです。例えば、仕事の指示や報告など、職場で必要な情報交換がスムーズに行えない場合や、人間関係に悩む場合などがあります。そんなときには、以下のような方法を試してみましょう。

相手の目を見る

目を見て話すことで、相手に対する敬意や関心を示すことができます。また、相手の表情や反応も読み取ることができます。目を見て話すことで、コミュニケーションの質も高まります。

相槌や質問をする

相槌や質問をすることで、相手の話に興味や理解を示すことができます。

無理のない働き方の工夫

吃音者は、バイトで無理のない働き方をすることが大切です。無理のない働き方とは、自分のペースで話せる環境を選ぶことや、話す量や速度に合わせて仕事を調整することです。例えば、電話対応や接客など話す機会が多い仕事は、吃音者にとってストレスが高くなりやすいです。その場合は、話す時間を短くするために、必要な情報だけを伝えるようにすると良いでしょう。また、話す速度についても、自分が落ち着いて話せる速度で話すことが重要です。話す速度を無理に早めると、吃音が悪化する可能性があります。そのため、話す速度を自分でコントロールできるように、呼吸法やリラクゼーション法などを習得することがおすすめです。

吃音症を理解してもらう方法

吃音者は、バイト先の人に吃音症を理解してもらうことも大切です。吃音症を理解してもらう方法としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 吃音症であることをオープンにする。吃音症であることを隠そうとせず、バイト先の人に自分から伝えることで、信頼関係を築くことができます。また、吃音症であることを伝えることで、相手も自分に合わせて話し方や態度を変えてくれる可能性があります。
  • 吃音症について説明する。吃音症は、言葉を発する際に発声や発音が途切れたり、繰り返したりする現象であることや、原因や治療法などについて説明することで、相手に吃音症の理解を深めてもらうことができます。
  • 吃音者の気持ちや困りごとを伝える。吃音者は、話すことに対して不安や恐怖を感じたり、自信を失ったりすることがあります。そのような気持ちや困りごとをバイト先の人に伝えることで、相手に共感やサポートを得ることができます。

以上のように、吃音の大学生は、バイト選びや働き方に工夫をすることで、バイトで困らないようにすることができます。吃音症は治らないかもしれませんが、それでも自分らしく活躍できる場所は必ずあります。自分の能力や興味に合ったバイトを見つけて、楽しく働きましょう。

吃音者がバイトを辞めるときの注意点

吃音者がバイトを辞めるときには、以下の3つの点に注意しましょう。

辞める理由を整理する

バイトを辞める理由は人それぞれですが、吃音が関係している場合もあります。例えば、吃音によって仕事に支障が出たり、職場の人とコミュニケーションが取れなかったり、自信がなくなったりすることがあるでしょう。そのような場合には、自分の吃音に対する気持ちや悩みを整理しておくことが大切です。自分の吃音を受け入れることや、吃音改善の方法を探すことも必要かもしれません。

退職のタイミングを考慮する

バイトを辞めるときには、退職のタイミングも重要です。

一般的には、1ヶ月前に退職の意思を伝えることがマナーとされています。しかし、吃音者にとっては、そのタイミングで話すことが難しい場合もあるでしょう。

特に電話や直接話すことが苦手な場合には、メールや手紙などの方法を使っても構いません。ただし、その場合には、必ず返事をもらうことや、後日改めて話すことを伝えることが必要です。

今後のキャリアプランを考える

バイトを辞めた後には、今後のキャリアプランを考えることも大切です。吃音者であっても、自分に合った仕事や職場は必ずあります

自分の強みや興味や目標を見つけて、それに向かって努力することが大切です。また、吃音者であることを隠さずにカミングアウトすることや、吃音者同士で交流することも有効です。

そうすることで、自分の吃音を理解してくれる人や応援してくれる人が増えるかもしれません。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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