2歳、3歳、4歳の子どものどもりの原因と治らないのかという疑問を解説! - HAPPY FOX

2歳、3歳、4歳の子どものどもりの原因と治らないのかという疑問を解説!

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この記事では、2歳から4歳までの子供のどもりについて、一般的な原因や治療法、親ができる対策などについて詳しく解説しています。

子供のどもりは、発達段階によって起こる一時的な現象である場合もありますが、放置しておくと悪化する可能性もあります。そのため、早期に適切な対応をすることが非常に重要です。

本記事では、斉読や歌による発話練習やネガティブに感じさせない親の役割と対策、どもりの自己受け入れと心理的サポート、どもりの発達段階について理解することなどについて解説しています。

また、どもりが子供の心理的・感情的な影響に与える影響についても詳しく解説しています。子供のどもりについて興味がある方や、子供のどもりに悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

2歳、3歳、4歳の子供がどもりを始める一般的な原因

この章では、2歳から4歳までの子供がどもりを始める一般的な原因について説明します。

どもりは言語障害の一種であり、発話時に音節や単語の繰り返しや伸ばし、停止などが起こる現象です。どもりは多くの場合、一時的なものであり、自然に治ることがありますが、場合によっては持続することもあります。

どもりが起こる原因は、子どもの発達と言語習得の過程、子どもの生理的な要素、子どもの環境要因などに分けられます。

子どもの発達と言語習得の過程におけるどもり

子どもは生まれてから約2歳までに、音声や単語を聞き取り、模倣し、理解し、発話するという言語習得の基礎を身につけます。

しかし、2歳から4歳までには、言語能力が急激に発達し、文法や語彙を増やし、複雑な表現を使おうとします。この時期には、子どもの言語能力が発達する速度が、口腔筋や呼吸器官などの発音器官の発達する速度を上回ることがあります。

その結果、子どもは自分が伝えたい内容をうまく表現できずに苦労し、どもりが起こることがあります。

また、この時期には、子どもは自我が芽生えて自己表現や主張をしたいという欲求が強くなりますが、同時に親や周囲の人から期待される言動やルールに従わなければならないという葛藤を感じることもあります。このような心理的なストレスや不安も、どもりを引き起こす要因となることがあります。

子どもの生理的な要素とどもり

子どもの生理的な要素としては、遺伝的な傾向や神経系・内分泌系・免疫系などの体質的な特徴が関係することが考えられます。

例えば、親や親族にどもりがいる場合は、子どもがどもりを発症するリスクが高くなることが報告されています。

また、神経系や内分泌系や免疫系に異常や不安定さがある場合は、子どもの情動や興奮度をコントロールする能力が低下し、どもりを悪化させる可能性があります。

子どもの環境要因とどもり

子どもの環境要因としては、家庭や学校や社会などで接する人々や物事によって影響されることがあります。

例えば、家庭では親や兄弟姉妹との関係やコミュニケーションスタイルが重要です。親が子どもに対して過度に厳しくしたり甘やかしたりしたり、話す機会を与えずに無視したり割り込んだりしたりする場合は、子どもは自信を失ったり不安感を抱いたりしてどもりを引き起こす可能性があります。

また、兄弟姉妹と比較されたり競争させられたりする場合は、劣等感やプレッシャーを感じてどもりを引き起こす可能性があります。学校では友達や先生との関係や授業内容や雰囲気が重要です。

友達からいじめられたり孤立したりする場合は、孤独感や恐怖感を感じてどもりを引き起こす可能性があります。先生から叱られたり無視されたりする場合は、落ち込みや怒りを感じてどもりを引き起こす可能性があります。

授業内容が難しかったり退屈だったりする場合は、興味やモチベーションを失ってどもりを引き起こす可能性があります。社会ではメディアやインターネットなどで接する情報量や質が重要です。

情報量が多すぎたり少なすぎたりする場合は、混乱したり飽きたりしてどもりを引き起こす可能性があります。情報質が偏ったり不正確だったりする場合は、誤解したり不信感を抱いたりしてどもりを引き起こす可能性があります。

なぜ子供のどもりが治らないのか

ここでは、子供のどもりが治らない理由について説明します。

どもりは発達段階における一時的な現象と考えられることが多いですが、実際にはすべての子供が自然に改善するわけではありません。どもりが持続する可能性がある要因として、以下の3つの点を挙げます。

どもりの自然な経過と改善が遅い理由

どもりは、言語能力や運動能力の発達に伴って起こる一時的な不連続性です。2歳から4歳の間に最も多く見られ、その約80%は5歳までに自然に改善しますが、残りの20%は6歳以降もどもりが続く可能性があります。改善が遅い理由と様々なものがあります。

例えば、どもりに対する自己意識や恐怖感が強くなることで、どもりを悪化させる悪循環に陥ったり、家族や周囲の反応が不適切であることで、子供のストレスやプレッシャーを高めたり、遺伝的要因や神経生理学的要因が影響することが挙げられます。

効果的な介入がなされていない場合

どもりが持続する可能性を減らすためには、早期に効果的な介入を行うことが重要です。

しかし、多くの場合、どもりは自然に治るという誤った認識や期待があったり、また、どもりを専門的に診断・治療する機会や資源が限られたりすることがあるため、介入が遅れたり、不十分であったりすることがあります。

個々の子供の違いとどもりの持続

最後に、どもりは個々の子供によって異なる特徴や程度を示します。

そのため、どもりが持続するかどうかは、一概に予測することはできません。ただし、どもりが持続する場合、その原因は様々な個人的な要因によって影響を受けることがあります。

たとえば、発生年齢や頻度、発生形態や感情、言語能力や知能、性別や家族歴、人格特性などが挙げられます。そのため、どもりを持つ子供たちに対しては、個別の評価と対応が必要となります。

また、どもりが持続する場合、早期の治療が重要となります。治療法には、言語療法や認知行動療法などがあります。

2歳、3歳、4歳の子供のどもりに対する効果的な治療法と対策

ここでは、2歳から4歳までの子供のどもりに対して、親ができる効果的な治療法と対策について紹介します。

どもりは発達段階によって起こる一時的な現象である場合もありますが、放置しておくと悪化する可能性もあります。そのため、早期に適切な対応をすることが重要です。

斉読や歌により発話練習

どもりの原因の一つに、言語能力と発話能力のバランスが崩れることが挙げられます。

言語能力が発話能力を上回ると、子供は自分の思ったことをうまく伝えられないと感じて、どもってしまうことがあります。この場合、斉読や歌を通して発話練習をすることが有効です。

斉読や歌では、リズムやメロディーに合わせて言葉を発するため、発話能力が向上しやすくなります。また、楽しく遊びながら言葉を使うことで、子供は自信や安心感を得ることができます。

ネガティブに感じさせない親の役割と対策

どもりの原因のもう一つに、心理的なストレスや不安が挙げられます。

子供は自分の話し方に対して敏感になり、どもることを恥ずかしく思ったり、周囲から否定されたりすることを恐れたりします。

この場合、親は子供のどもりに対してネガティブに感じさせないようにすることが大切です。具体的には、以下のような対策があります。

  • 子供の話をじっくり聞いてあげる。途中で遮ったり、言い直させたりしない。
  • 子供の話に興味を持って反応する。質問したり、感想を伝えたりする。
  • 子供の話し方ではなく、話す内容に注目する。どもっても気にしない態度を示す。
  • 子供の話すスピードやトーンに合わせて話す。落ち着いた声でゆっくり話す。

どもりの自己受け入れと心理的サポート

どもりは子供自身が自己受け入れすることで克服できる場合もあります。

子供は自分のどもりを認めて受け止めることで、自分を責めたり否定したりすることをやめることができます。そのため、親は子供にどもりは悪いことではないと伝えてあげることが必要です。

また、子供がどもりについて悩んだり苦しんだりした時には、心理的なサポートを提供してあげることが大切です。具体的には、以下のような方法があります。

  • 子供の気持ちを聞いてあげる。共感したり励ましたりする。
  • 子供の長所や得意なことを褒めてあげる。自尊心や自信を高める。
  • 子供と一緒にどもりに関する本や動画を見たり読んだりする。どもりは多くの人が経験する普通のことであることを知らせる。
  • 子供が望む場合は専門家に相談する。適切な治療法や指導法を受ける。

どもりの発達段階について理解しよう

子どものどもりは、発達段階によって特徴や原因が異なります。

どもりの発達段階を理解することで、親や保育者は子どものどもりに対して適切な対応や支援を行うことができます。この章では、どもりの始まりから終息までの過程を説明します。

どもりの始まりとピーク

子どものどもりは、一般的に2歳から4歳の間に始まります。

この時期は、言語能力や認知能力が急速に発達する時期であり、子どもは言葉で自分の思いや感情を伝えたいという欲求が高まります。しかし、言葉で表現したいことと実際に話せることにはギャップがあります。

このギャップによって、子どもは話すことに緊張や不安を感じるようになり、言葉が詰まったり繰り返したりする現象が起こるのです。これが、どもりの始まりです。

子どものどもりは、3歳から4歳頃にピークを迎えます。

この時期は、子どもが社会的な場面に多く触れる時期でもあります。幼稚園や保育園では、友だちや先生と話す機会が増えますし、家庭では親や兄弟と話す内容が複雑になります。これらの場面では、子どもは話すことに対する期待や要求が高まると感じるかもしれません。

また、自分の話すことが他人と比べられたり評価されたりすることに気づくようになるかもしれません。これらの要因によって、子どもは話すことに対するプレッシャーや恐怖を感じるようになり、どもりが悪化する可能性があります。

どもりの進行と終息

子どものどもりは、ピークを過ぎると徐々に減少していきます。

この時期は、子どもが自分の言葉で自信を持つようになる時期でもあります。子どもは、話すことに慣れたり楽しみを見つけたりすることで、話すことに対するポジティブな感情を持つようになります。

また、言語能力や認知能力が発達することで、話したいことをスムーズに表現できるようになります。これらの要因によって、子どもは話すことに対するストレスや不安を減らすことができ、どもりが改善する可能性があります。

子どものどもりは、5歳から6歳頃に終息します。この時期は、子どもが自分の話すことを客観的に理解するようになる時期でもあります。

子どもは、自分がどういう場面で何を話したいかを考えたり計画したりすることができるようになります。

また、自分が話すことに対して責任を持ったり反省したりすることができるようになります。これらの要因によって、子どもは話すことに対するコントロール感や自己効力感を持つようになり、どもりを克服する可能性があります。

どもりの再発について

子どものどもりは終息した後でも再発する可能性があります。再発する原因は人それぞれですが、一般的には以下のような要因が考えられます。

  • 言語能力や認知能力の発達段階で新たなギャップが生じる場合
  • 社会的な場面で新たな期待や要求が高まる場合
  • 話すことに対するネガティブな感情や思い込みが強まる場合

再発した場合でもパニックになる必要はありません。再発は一時的な現象であり、適切な対応や支援を行えば改善される可能性が高いです。再発した場合は以下のような対処法を試してみてください。

  • 子どもの話す内容や気持ちを聞いてあげてください。
  • 子どもの話すスピードやリズムを合わせてあげてください。
  • 子どもの話す様子や能力を褒めてあげてください。
  • 子どもの話すことに対する楽しみや興味を引き出してあげてください。
  • 子どもの話すことに対するプレッシャーや恐怖を減らしてあげてください。

どもりが子供の心理的・感情的な影響について

どもりは言語発達に関係する現象ですが、それだけではありません。

どもりは子供の心理や感情にも大きな影響を与えます。この章では、どもりが子供の自己意識、社会的状況、感情管理にどのように関係しているかを解説します。

子どものどもりと自己意識

子どもは自分の話し方に気づき始めると、どもりに対して自己意識が高まります。

自分の話し方が他の人と違うと感じると、恥ずかしくなったり、劣等感を抱いたりします。また、どもりを隠そうとして無理に話そうとすると、さらにどもりが悪化することがあります。子どもの自己意識は、どもりの原因や持続に影響する重要な要素です。

子どものどもりと社会的状況

子どもは社会的な状況によって、どもりの程度が変わることがあります。

例えば、親や先生など権威ある人に話すときや、クラスメートや友達に話すときなどです。社会的な状況は、子供の緊張やプレッシャーを高めることがあります。

また、社会的な状況は、子供のどもりに対する反応や評価を決めることにもなります。例えば、優しく応援してくれる人や、からかったり馬鹿にしたりする人などです。社会的な状況は、子供のどもりへの対処や自信に影響する重要な要素です。

子どものどもりと感情管理

子どもは感情を上手に表現したりコントロールしたりすることが難しいことがあります。

特に、怒りや悲しみや不安などネガティブな感情は、言葉で伝えることができないことが多いです。このような感情は、子供の心身にストレスを与えることがあります。

また、このような感情は、子供の話し方に影響することがあります。例えば、怒っているときや不安なときは、話すスピードが速くなったり、声が高くなったりします。感情管理は、子供の健康や幸福に影響する重要な要素です。

まとめ

この記事では、2歳から4歳までの子供のどもりについて、親ができる効果的な治療法や対策について紹介しています。

斉読や歌による発話練習や、親が子供にネガティブな感情を感じさせないようにすることが重要であることを説明しています。

また、どもりの発達段階によって特徴や原因が異なることを説明し、子どもが自己意識や感情管理にどのように影響するかについても言及しています。適切な対処や支援を行うことで、どもりを克服することができるということをまとめています。

なおき

3歳の頃から吃音を発症。

日本吃音協会で同じ吃音者と出会い「同じ吃音者でも様々な意見や価値観の人がいる」と知りました。

吃音悩む人が少しでも少なくなればいいと思い、記事を作成しています。

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